とにかく!加齢黄斑変性症で失明しないために今すぐ取るべき対策

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治療と病院

加齢黄斑変性症の治療法!抗VEGF療法ってどういうの?

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滲出型の新生血管を退縮させる抗VEFG療法

抗VEGF療法とは、滲出型の加齢黄斑変性症に見られる新生血管を退縮させて、視力の維持改善を図る治療法です。

新生血管を成長・促進させるVEGF(血管内皮増殖因子)という物質を阻害する薬剤を、眼の硝子体(いわゆる目ん玉です)の白目の部分に注射します。

麻酔もしますし注射針もごく細いものなので心配する必要はありません。

1年に6~7回打った80代女性の体験談によると、痛みは1回だけチクッとしたのでその旨伝えると、以降は麻酔を追加してくれて完全に無痛になったそうです。

また術後にゴロゴロした感じがすることもあったが、1時間後には消失。術後の痛みはまったくなかったそうです。

これにより中心窩に伸びた新生血管も抑止でき、しかも効果が早く現れるため、現在、加齢黄斑変性症治療の主流になっています。外来で行えるうえ、ごく短時間で終了します。

副作用は、わずかですが眼圧の上昇、視力の低下、眼痛、網膜出血、目やに、光に対する過敏、飛蚊症、充血、不快感などが現れることがあります。

抗VEGF療法で使われる薬剤の種類

VEGFにはいろいろな種類がありますが、大きく分けると病的な状態に関係が深い悪玉と、正常な状態に関係が深い善玉とがあり、そのどれを攻撃するかによって抗VEGF薬の種類が異なります。

現在日本で認可されている抗VEGF薬剤は次の3つ、未認可が1つです。

  1. 商品名マクジェン(ペガプタニブ)
  2. 2008年、日本に初めて登場した抗VEGF治療薬です。炎症を導いて新生血管の増殖を促すVEGF-A165という悪玉に結びついてその働きを阻害、視力の維持を図ります。

    この薬は他の2薬品と注射スケジュールが異なり、6週間に1回注射します。1年間に最大9回まで注射できますが、3回目以降は検査や診察の結果から医師が継続するか中止するかを判断します。

    最近は、後発のルセンティス、アイリーアに押されマクジェンを使用する病院は少ないようです。

  3. 商品名ルセンティス(ラニビズマブ)

  4. 2009年登場のルセンティスは、視力の維持だけではなく、初めて「改善」が認められた治療薬です。

    マクジェンはVEGF-A165のみ阻害しましたが、ルセンティスはVEGF-A165も含めたVEGF-A全体を阻害。悪玉、善玉両方の働きを抑えて視力を改善します。今のところ、善玉を抑えてしまうことの弊害は出てないようです。

    また分子量が小さいために体外から早く排出され、カラダ全体への影響が少なくてすみます。副作用率は23.9%です。

    注射スケジュールは1か月に1回の注射を3回(3か月間)続けた後、検査や診察の結果から医師が中止するか継続するか判断します。継続の場合は最低1か月は間隔を開けます。

    効果が出るのが早く、早い人では翌日に実感できます。しかしその分抜けるのも早く、1~2か月で効果が切れます。そのため1か月ごとに打つ必要があるのです。

  5. 商品名アイリーア(アフリベルセプ)
  6. 2012年より登場の、国内で3つめの抗VEGF治療薬です。VEGF-A,B,PIGF(胎盤由来増殖因子)といった広いVEGFファミリー全体を阻害。ルセンティスよりも100倍強いです。

    また分子量が大きく、眼内にとどまっている時間が長いため、投与間隔も、はじめの3か月間はルセンティス同様1か月ごとに注射しますが、その後継続する場合には2か月に1回の間隔で注射します。

    ルセンティスより少ない回数で同じ効果を上げられるため、患者への負担が軽くて済みます。しかし、副作用率は49.1%とルセンティスより高めです。

  7. 未認可薬アバスチン

  8. アバスチン(ベバシズマブ)は、もともと直腸・結腸癌を治療する薬として開発されたため、眼科扱いでは承認されてません。そのため「適応外使用」扱いとなるため保険が効きません。ただし、副作用が生じた場合の治療には保険が適用されます。

    副作用発生率は1%以下と低く、他の薬剤と同じように感染、網膜裂孔、眼圧上昇などがあります。また女性では生理不順や不正性器出血があるため、一定期間の避妊が必要となります。

    実はルセンティスはアバスチンから生まれました。効果も費用もルセンティスの方が高いです。

    それでも大学病院をはじめ一部の病院ではアバスチンを用いるところがあります。医師とよく相談のうえ、決めるようにしましょう。

抗VEGF薬はどれがいいのでしょうか?

現在の主流は、より効果の高いルセンティスかアイリーアです。では、どちらの方がより良いのでしょうか?

ルセンティスとアイリーアの違い
臨床試験では、効果に差はほとんどありません。眼科医も、効果は同じと考えています。

ただ、医師の経験的な感想によると、アイリーアのほうが効く、という声が多いです。アイリーアの持続時間は72時間と、ルセンティスの2.5倍も長いのが影響しています。

しかしそれだけ長い間体にとどまっているのですから、副作用もルセンティスの倍あります。安全性ではルセンティスのほうが良いようです。

違いは値段にも表れています。3割負担例で見てみると、

  • アイリーア:47300円
  • ルセンティス:42700円

1回につき4600円の差があります。注射は最低でも3回は打ちますから、だんだん差が大きく感じられるようになるかもしれません。

どちらも一長一短です。医師の判断もあります。まずは医師にゆだねてみて、効果が芳しくなかったらもう一方のに換えるスタンスでいいでしょう。

抗VEGF療法の実施について

  • 実施前の注意点

  • 抗VEGF療法では薬剤が血流にのってカラダに入ることが考えられます。VEFGを阻害するために、心筋梗塞や脳卒中、動脈血栓などが起こる可能性があります。過去に脳梗塞や脳卒中などをやったことがあるかたは必ず主治医に伝えてください

    また白内障、緑内障、高眼圧症の患者へは慎重投与となっていますので、既往も含め医師に伝えるようにしてください。

  • 実施のスケジュール
  • 実施3日前から感染予防のため抗生物質の点眼を1日3回行います。
    治療当日は処置室もしくは手術室で寝て行います。

    日本眼科学会の「黄斑疾患に対する硝子体内注射ガイドライン」によると注射の手順は以下の通りです。
    瞳孔を開く薬や麻酔薬を点眼します。

    1、眼の周囲や、まぶた、まつげ、眼の中を消毒します。
    2、器具をつかって瞼を開けます。
    3、30ゲージ注射針で硝子体内注射。黒目から3.5~4.0㎜離れた白目の部分に刺します。
    4、2回目以降は同じところに刺さないようにします。
    5、注射針を抜き取った後は薬液が逆流しないよう注射部位を圧迫します。
    6、ガーゼで眼帯します。

    以上で施術は終了です。退室するまで長くても30分かからない程度です。

    当日はすみやかに帰宅して安静にします。
    注射後3日間は感染予防のため、再び抗生物質の点眼をします。また医師から指示された日に受診して異常がないかどうかを確認します。

  • 実施後の注意点

  • 注射針を入れることでわずかながらですが感染の恐れがあります。(そのため実施前後に抗菌薬を点眼しています)
    以下のことがらに注意してください。

    1、注射後の入浴・洗顔・洗髪については医師の指示を守る
    2、治療後に目がかすむ、点眼薬が滲みるなどしても眼をこすらない
    3、車の運転やキケンな作業などは控える
    4、涙や軟膏、血液が滲んで来たらこすらずティッシュで拭く

    注射後は多少の痛みやゴロゴロした感じがあるかもしれません。また、眼帯を外すと白目が充血していることも。

    眼痛や目の不快感、充血の悪化、飛蚊症(蚊が飛んでるみたいに視界に黒い点々がある)や変な見え方などしたら、すみやかに病院に連絡しましょう。

  • 実施の頻度は?

  • 治療開始から3か月間の導入期は、1か月に1回、計3回注射して新生血管の成長を阻止します。その後は維持期といって、検査や診察で様子を見ながら必要に応じて注射を継続します。注射の間隔は使う薬剤によって異なります。

抗VEGF療法の費用について

病院により違いはありますが、1回の注射の値段が、

  • 1割負担(普通の70歳以上):約12000円
  • 3割負担(高所得者の70歳以上):約44400円
  • 3割負担(70歳未満):約55000円

最低でも3回は打つので、結構な金額になります。「高額療養費制度」を使って自己負担金を少なくすることができますので、お持ちの保険証に記載されている保険事務所に問い合わせてください。

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