白内障手術により加齢黄斑変性症のリスクが増す
白内障とは高齢者がかかりやすい眼疾患の一つで、眼のレンズに相当する水晶体が濁る病気です。
水晶体は光を透過させるところなので、光を十分に通せなくなるため、かすんだりまぶしく見えたりします。
老化現象なので誰でも発症する可能性があり、いったん発症すると水晶体は元には戻りません。
治療は濁った水晶体を取り出して代わりに人工のレンズに取り換えます。光を正しく十分に透過させることができるため、術後は完全に視力を取り戻せます。日帰りでカンタンに行える手術です。
しかし、眼内レンズは光を十分に通してしまうというデメリットもあります。網膜が太陽光の紫外線や青色光(ブルーライト)など波長の短い光にさらされて、黄班変性症となるリスクが高まります。
実際にも白内障手術を受けた眼の加齢黄斑変性症の発症率は1.7~3.8倍増加すると名古屋市立大学で報告されています。
加齢黄斑変性症のリスクをどうすれば減らせるのか?
一つには白内障手術を急いで行わないことです。
禁煙、食生活の改善、サプリメントの服用、サングラスやブルーライトカットグラスの使用などで加齢黄斑変性症発症のリスクを抑えつつ、点眼薬などで白内障を治療していきます。
もう一つは光線刺激を防御するために、白内障手術時に色のついた眼内レンズを入れることです。
また白内障手術を行う時期の検討も必要です。普段から、加齢黄斑変性症へのリスク対策を講じてみることが先決といえるのではないでしょうか?
医師も白内障手術が加齢黄斑変性症のリスクを高めることを、患者に対し十分に理解させる必要もあるでしょう。そのうえで患者さんと一緒に一番よい選択肢を考えてみてはいかがでしょうか?
※ルテインと加齢黄斑変性症の関係
加齢黄斑変性症の有名な対策はルテインを摂るですが、
ルテインが加齢黄斑変性の防止に効果があるかどうかは分かっていません。
でも、そんなの待ってられないですよね。
早め、早めに手を打ちたい方はここから手に入ります。