NHKの「ためしてガッテン」で取り上げられてから、目やにが出ると加齢黄斑変性症の前ぶれととらえる人が多いようです。
しかし、これはドルーセンという「目やにのようなもの」。これが眼の奥に溜まることがこの病気の前兆です。
ドルーセンは加齢により網膜に溜まった目やにのような老廃物です
網膜の細胞は常に新陳代謝を繰り返し、古くなった視細胞はこの過程でうまく処理されます。
ところが加齢によりこの機能に衰えが生じると、処理しきれない細胞が老廃物となって網膜色素上皮の下に溜まっていきます。これがドルーセンです。
眼科医が眼底検査で調べると、白いカスのようなものが堆積しているのがわかります。目やにのように眼球の外に出てくることはないので、私たちが直接目にすることはできません。
ドルーセンが溜まると加齢黄斑変性症につながる
ドルーセンの堆積が加齢黄斑変性症につながることを順を追ってご説明します。
- ドルーセンが黄斑の下あたりに溜まりだします。初期のうちはまだ視力低下もありません。
- さらに溜まると、それを除去しようと炎症が起きます。
- その炎症を鎮めようとして血管内皮増殖因子(VEGF)という化学物質が放出されます。
- VEGFは炎症部位に栄養を送り届けようと、新たな血管を作ってしまいます。
- この新生血管によって黄斑が下から押し上げられるかっこうになり、膨らみます。
- そのため視野の真ん中がゆがんだりするため、見たいものが見えなくなる症状が現れます。
こうして初めて異常に気付き、受診する方がほとんどです。
しかし、私たちはふだん両目でモノを見ています。片目に症状が現れても、もう片方が自然と補ってしまうため、両眼が発症してはじめて気づくこともあります。
症状が進行してからだと回復は難しいため、できるだけ早期に受診するのが大切です。とはいえ自分ではドルーセンの存在に気づきません。どうしたらいいでしょうか?
ドルーセンが溜まりやすいかどうかを調べよう
黄班にはルテインといって、活性酸素を取り除き紫外線や青色光(ブルーライト)の刺激から網膜を守ってくれる黄色い天然色素が存在しています。
ただし、ルテインの量は人によって違いがあります。量が少ない人はダメージを受けやすく、それだけドルーセンも溜まりやすいといえます。
そこで、光干渉断層計というブルーライトを当てる機器を使ってルテインの量を調べる検査があります。ドルーセンが溜まりやすいかどうか解析し、潜在的なリスクを測ろうというものです。
日本には現在、ドルーセンが溜まっている潜在的加齢黄斑変性症のかたが1200万人もいるそうです。
少しでも心当たりのあるかたは眼科に相談するといいでしょう。
※眼科医が試そうと思っているルテインの秘密とは?
加齢黄斑変性症の有名な対策はルテインを摂るですが、
ルテインが加齢黄斑変性の防止に効果があるかどうかは分かっていません。
でも、そんなの待ってられないですよね。
早め、早めに手を打ちたい方はここから手に入ります。