とにかく!加齢黄斑変性症で失明しないために今すぐ取るべき対策

自己診断はココ!黄斑変性症に3倍なりやすい中高年の特徴。喫煙のダメージをカンタンに避ける方法とは?なぜ、ルテインは加齢黄斑変性症との関係で 院内勉強会で取上げられたのか?

知識と疑問

加齢黄斑変性症の治療にiPS細胞を利用する試み

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加齢黄斑変性の治療に、再生医療技術を用いることが注目されています。

眼はカラダの他の部位に比べ免疫系の障害を受けにくいため幹細胞を用いた再生医療に向いており、現在世界各国で研究が進められています。

加齢黄斑変性の治療法の現状とは?

現在のところ決定的なものはなく、日本人に多いとされる「滲出型」でも症状の進行を食い止めることしかできません。

「滲出型」は、網膜の下に発生するもろくて異常な新生血管が黄斑部を障害するのが特徴です。したがって新生血管をたたくことが治療の要になります。

抗VEGF治療といって、新生血管を増殖させる血管内皮増殖因子(VEGF)を抑制する薬を複数回眼内に注射します。あるいは平行してレーザー照射をおこなうこともあります。

血管を除去する手術もありますが、癒着がひどかったり網膜まで剥がれてしまうこともあるため、現在はあまり積極的には行われてません。

加齢黄斑変性症の治療にips細胞取り入れる試み

再生医療はこうした血管だけに対処した治療法から大きく飛躍した、画期的な取り組みです。幹細胞由来の新しい組織や器官に置き換えてしまうことで、もう一度生まれたての状態にリセットできるからです。

網膜色素上皮細胞の再生に成功!

2014年、抗VEGF治療を20回近く行っても改善しなかった患者に対し、網膜のすぐ下にある網膜色素上皮細胞を、ips細胞を利用したシートに取り換える移植手術を日本のチームが行い、世界で初めて成功しました。

ips細胞は人体のどんな組織にも内臓にもなれる万能の幹細胞で、自分の皮膚や血管などから作り出せます。そのため拒絶反応が少なく、ヒトの受精卵を利用して作るES細胞に比べ倫理的抵抗も少ないのがメリットです。

しかしガン化しやすいなど今後乗り越えていかねばならない課題をいくつも抱えており、今回の成功はあくまでも安全性が確認されたという程度のことであって、治療法として確立されるにはまだ5年~10年はかかるそうです。

事実アメリカでは、脂肪由来の幹細胞を用いた加齢黄斑変性の治療で大きく悪化した事例が2017年3月に報告されています。

加齢黄斑変性の治療に再生医療が普及するにはまだ多くの困難が立ちはだかっていますが、今後のさらなる研究に期待したいですね。

iPS細胞を用いた治療の安全性を示唆!

iPS細胞を用いた移植手術で、その後25か月間、免疫抑制薬がなくても拒絶反応が見られなかった患者がいました。

これは、iPS細胞を用いた治療が臨床レベルで安全に行えることを示唆するものとして話題となっています。

抗VEGF治療では根治に至らず、かといって新生血管を抜去すれば同時に網膜色素上皮細胞も剥がれるため積極的には行えません。

ヨーロッパでは患者の網膜色素上皮細胞をシートとして採取し、新生血管抜去後に移植する治療が一定の効果を上げていますが、出血や網膜剥離など合併症が起きやすいので普及していません。

今回の件は、患者自身のiPS細胞由来の網膜色素上皮細胞シートの移植が根本的かつ安全な治療として普及する可能性を示しています。

今後が大いに期待できますね。

※ルテインと加齢黄斑変性症の関係

加齢黄斑変性症の有名な対策ルテインを摂るですが、
ルテインが加齢黄斑変性の防止に効果があるかどうかは分かっていません。

でも、そんなの待ってられないですよね。

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